28年ぶりの自民分裂で、少数会派が大きな存在感を示した。正副議長を選んだ24日の臨時佐賀県議会最終日。最大会派自民(17人)から議長、第2会派自民ネクストさが(11人)から副議長を選出し、自民系2会派でポストを分け合った。立民系会派の県民ネットワーク(6人)は、自民ネクストを支援する異例の対応で自民の正副議長独占を阻止した。単独過半数を失った自民は、公明との協力で議長ポストを死守した。

 他会派の名前を書くかどうか―。24日午前、本会議の5分前。県民ネットの控室は副議長選への対応について議論の大詰めを迎えていた。会派内に異論はあったものの「過半数を持たない自民が正副議長を占めるべきではない」との考えで一致。副議長選で自民ネクストの名前を書くことを決めた。