上峰町役場

 上峰町の武広勇平町長による職員へのパワハラ問題を巡り、町が4月からハラスメント相談に関する外部窓口を設置していたことが24日までに、関係者への取材で分かった。役場内の不祥事や問題を受け付ける公益通報制度の窓口も庁内外に設置している。

 関係者によると、開設されたのは「内部公益通報およびハラスメント相談に係る外部相談窓口」で、町が県外の法律事務所の弁護士に委託した。町は、相談窓口の法律事務所名や電話番号を職員に通達した。

 町は「内部公益通報に関する要綱」も定めた。要綱によると、庁内外の公益通報相談員として、総務課職員や町長が選任する弁護士などの資格を持つ人を充てる。相談員は通報者の秘密保持に配慮しつつ、通報内容の調査や、通報者に不利益な取り扱いが行われないよう監視することが定められている。

 武広町長は2024年10月の会見で、職員に対して「ばか」「おまえ」などと発言していたことや長時間の叱(しっ)責(せき)を認めた。12月に庁内と庁外にそれぞれ、公益通報の窓口を設置する考えを表明していた。(取材班)