小城市の2025年度一般会計当初予算は、前年度比6・4%増の265億9159万円。3月に市長選があったため、義務的経費が中心だが、6月末の小城市民病院の閉院や、7月の公立佐賀中央病院(多久市東多久町)の開院の関連経費で規模は過去最大となった。4月に就任した南里隆市長が今後、どのような政策を打ち出して肉付けしていくかが注目される。

 骨格予算の中でも、子どもや子育てに関する事業を重視した。放課後児童クラブに関しては本年度、芦刈観瀾校では空き教室を活用、桜岡小では敷地内に専用施設を建設して増設を進める。子どもの医療費助成事業は対象年齢を18歳までに拡充した。妊娠期から子育て期まで切れ目なく包括的に支援することを目的に、4月に市役所内にこども家庭センターを新設した。