佐賀市の佐賀城本丸歴史館は、各地の城を訪れた記念として集める「城郭符(じょうかくふ)」を収納する「城郭符帳(御城印帳)」の販売を始めた。オリジナルデザインの帳面で、城巡りをする観光客や歴史ファンに新たな楽しみを提供している。
登城の記念となる城郭符をコレクションする城郭符帳は、御朱印帳の“お城版”。来館者の要望を受けて製作し、同館の企画学芸課がデザインを手がけた。鍋島小紋の柄をあしらい、本丸御殿を象徴する鯱(しゃち)の門や御玄関などをモチーフにしている。
サイズは縦18・5センチ、横12・5センチ。内部は蛇腹状のポケットファイル仕様で、最大42枚の城郭符を収めることができる。今月1日の発売以降、城巡りファンを中心に好評を博している。価格は2200円で、館内のミュージアムショップで販売している。
企画担当の田中康平さんは「幅広い世代の人に親しんでもらえるよう、ポップで明るいデザインに仕上げた。城郭符と一緒に手に取ってもらえれば」と話している。(辻恵美)