4月23日~5月12日の「こどもの読書週間」にちなみ、佐賀市立図書館で20日、兵庫小4年の窪田心月(ここる)さん(9)と山田遥香さん(同)が「一日こども図書館長」を務めた。館内を見学して貸し出しカウンターで利用者の対応を体験し、図書館の仕事を学んだ。
2人は約4千冊を収容できる自動車図書館ブーカス号などを見て、破れたりシミが付いたりした本を修繕した。カウンターでは利用者からカードを預かって本のバーコードを読み取り、貸出期限を伝えながら本を受け渡した。八谷小百合館長は「今日のことを学校や家でみんなにも伝えてください」と語りかけた。
小説が好きな窪田さんは「本が4万冊あるという地下書庫でわくわくした」、伝記を多く読む山田さんは「自動車図書館があることを初めて知った」と、貴重な経験を楽しんだ。
イベントは「国民読書年」の2010年から開き、16回目を迎えた。同図書館の本館では、利用者お薦めの児童書のポップを5月14日まで飾る。市内7カ所の分館でもすごろくやビンゴなどの企画を実施している。(花木芙美)