会場となるどんどんどんの森ふれあい広場で参加を呼びかける寺野幸子理事長=佐賀市天神

 学校に通っていない子どもなどに平日を楽しく過ごしてもらうイベント「スープびより」が24日午前11時半から、佐賀市のどんどんどんの森で開かれる。同市のNPO法人が「具だくさんのスープのように、いろいろな人と交流してほしい」と企画し、ウクライナのスープを無料で振る舞う。

 ロシアによるウクライナ侵攻を受けて佐賀に避難しているグルシャイエワ・アリーナさんが中心となり、肉や豆を使ったスープを提供する。袋に土と芝の種を入れて作る「芝人形」のワークショップや、自宅にある楽器を持ち寄り合奏をする催しも開く。

 イベントを思い立ったのはNPO法人poco a bocco(ポコアボッコ)の寺野幸子理事長(47)。「平日に外で遊んでいると、『学校はどうしたの?』と聞かれてしまう」。学校に通っていない子どもたちが、平日を安心して過ごせないと感じていたという。

 寺野さんは「子どもたちや休職中の社会人、外国人、障害がある人などが交流し、情報交換できる場になれば」と話す。

 午後2時までで、スープがなくなり次第終了する。5月22日と6月19日にも提供するスープを変えて開催予定。問い合わせは同団体、電話0952(60)2152。(秋根紗香)