佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画に関し、防衛装備庁は関連費用の総額が8835億円となり、事前の想定よりも481億円上振れする見通しを明らかにした。米国での教育訓練や、整備に関する技術支援費の上昇などを反映したことで増加した。7月9日に開設予定の佐賀駐屯地(仮称、佐賀市川副町)への移転費用の計上は一部にとどまっており、今後、工事費を計上すれば、計画継続の必要性を検討する水準を上回る恐れもある。
公表は17日付で、オスプレイに関する費用総額見通しの公表は2023年8月末以来。運用・維持に関する経費は6091億円から6577億円と、486億円増となった。同庁プロジェクト管理部によると、整備に関する米側からの技術支援の費用が629億円増の1451億円に膨らんだほか、操縦用シミュレーターの追加整備などを計上した。