佐賀大会を制し、2季連続18度目の九州大会出場に挑む龍谷の選手たち=さがみどりの森球場

龍谷打線をけん引する3番松尾朱莉

佐賀大会5試合を一人で投げ抜いた龍谷の勝間田莉音

 第156回九州地区高校野球大会は19日、長崎県諫早市のたちばなしんきんフィールド・オブ・ドリームスと長崎市の長崎県営野球場で開幕する。佐賀県勢は2季連続18度目となる龍谷が出場。19日午後1時15分から、たちばなしんきんフィールド・オブ・ドリームスで長崎第1代表の海星と1回戦を戦う。各県の上位校(長崎3、福岡2、他県各1)に、全国選抜大会出場のエナジックスポーツ(沖縄)や壱岐(長崎)など推薦5校を加えた16校で九州の頂点を争う。

 龍谷は2季連続18度目の出場。主戦の勝間田を軸に粘り強い守りからリズムをつくる。チームは昨秋初戦で敗れた雪辱を誓う。
 佐賀大会5試合を一人で投げ抜いた勝間田は、切れのある速球と変化球を織り交ぜた投球が持ち味。スタミナも十分で、最速140キロの直球は試合終盤まで球威が落ちない。走者を背負えば、さらにもう一段ギアを上げ、佐賀大会は防御率1.20と抜群の安定感を誇った。

 打線は犠打を多用し、確実に得点圏へ走者を進める。佐賀大会では好機に一本が出て、勝負強さが光った。勝間田をリードする捕手の松尾は左の長距離砲。佐賀大会では3番に座り、本塁打を含む5打点で打率4割7分とけん引した。

 守っては遊撃の松岡が広い守備範囲と強肩で勝間田を助ける。

 徳山監督が厚い信頼を寄せる主将の西は、的確な声かけでチームを盛り上げるムードメーカー。「昨秋の大会では全国レベルの高校との実力差を痛感した。冬を越えて戦えることを証明したい」と一戦必勝を誓う。(北川尊教)

部長 西島 幸成
監督 徳山誠一朗
 投 勝間田莉音 3 右右 175 64 西山・熊本
 捕 松尾 朱莉 3 右左 170 78 加津佐・長崎
◎一 西  琉杏 3 右右 172 75 鶴城・熊本
 二 梶原  崚 3 右右 173 68 城北
 三 竹下 慶信 2 右右 172 63 川副
 遊 松岡 奨真 3 右右 163 62 八代一・熊本
 左 野中 歩暉 3 右左 166 59 諸富
 中 中村 奏夢 2 右右 171 63 御船・熊本
 右 矢野 瑛心 3 右右 173 62 志賀・福岡
   田代 大翔 3 右右 179 69 城北
   右近鼓太郎 2 右右 181 72 城西
   川端  樹 2 右左 172 80 庄内・福岡
   鶴園 竜政 2 右左 171 54 中原
   久原 和弥 2 右左 159 51 江北
   友廣  翔 2 右左 171 60 浅川・福岡
   宮田 眞吾 3 右右 179 73 北部・熊本
   脇山 龍旺 3 右右 175 68 唐津一
   田中 李來 3 左左 170 75 小城
   武内 大樹 3 右左 173 73 玄洋・福岡
   蒲原 青大 2 右右 181 84 城西
(メンバー表は左からポジション、名前、学年、投打、身長、体重、出身中学。◎は主将)   

県大会の成績

2回戦  5―2 鹿 島
3回戦  6―2 高志館
準々決勝 4―0 唐津南
準決勝  6―3 有田工
決勝   2―1 唐津商