佐賀県内の小中学校のPTAが2024年度に発行した広報紙から優れた作品を選ぶ「第46回県小中学校PTA新聞コンクール」(県PTA連合会主催)の審査会が17日、佐賀市の佐賀新聞社で行われた。小学校の部は西唐津小PTA(唐津市)の「ひびき」、中学校の部は山内中PTA(武雄市)の「おやつばめ」がそれぞれ最優秀賞に選ばれた。
小学校の部に26作品、中学校の部に18作品が出品され、1次審査を通過した各10作品を同連合会の役員らが最終審査した。
「ひびき」は「卒業号」での紙面構成の工夫が光った。まず5年生までの活動を写真で紹介し、主役の6年生は最終ページに登場。一人一人の児童からの「大切な人へ」のメッセージを華やかにレイアウトした。多忙な「先生の一日」もタイムスケジュールで見せた。
「おやつばめ」はリーフレット型の折り畳み式広報紙。1枚広げると体育大会の特集、すべて広げると卒業生のメッセージ集になるなど、開いた面の大きさを生かしたユニークな構成が評価された。メッセージ集には卒業生全員の顔写真も掲載した。
審査委員長を務めた佐賀新聞社の桑原昇論説委員長は「広報誌をウェブ配信するなど先駆的な取り組みもあり、媒体の多様化を感じられた」と講評した。最優秀を含む小学校の上位6作品、中学校の上位4作品が全国大会に出品される。(松尾綺子)