野中隼斗さんが販売する「鬼嫁オイスター」

「鬼嫁オイスター」の品質を確かめる野中隼斗さん=鹿島市の県有明海漁協鹿島市支所

 佐賀県有明海漁協鹿島市支所に所属する漁師が、新しいブランド牡蠣(かき)を開発した。兵庫県の海で育てたマガキを3カ月間、有明海で畜養して身入りを良くした。19日午前9時から、同支所前でお披露目の即売会を行う。

 カキは厚みはあるが見た目は小ぶりで、生で提供する際も一口で食べやすい。栄養豊かな有明海で3カ月育てたことで身が詰まり、味も濃くなった。甘さとほどよい塩味、しっかりした貝柱の味が特長という。

 極丸(きわみまる)水産代表の野中隼斗さん(31)が開発し、「鬼のように」身が詰まっているところから「鬼嫁オイスター」と名付けた。3月下旬に東京の飲食店で提供したところ、食べやすいサイズと味の良さで好評を博した。

 即売会は正午まで開き、1キロ1100円で販売する。野中さんは「生はもちろんおいしいし、焼いても縮まないくらい身がぎっしり」とPRする。問い合わせは野中さん、電話090(8414)6226。(矢野耕平)