試合後、笑顔でポーズを取る佐賀工業高とオーストラリアの選手=佐賀市の同校

交流試合で激しいプレーを見せる選手たち

 佐賀工業高の女子ラグビー部とオーストラリアの高校の交流試合が14日、佐賀市の同校で行われた。真剣な表情で楕円(だえん)球を追いかけた試合が終わると、選手たちは笑顔で交流を深め、言葉の壁を超えた友情を育んだ。

 オーストラリアの首都キャンベラのダラマランカレッジが2年に1度、国際交流事業として来日している。日本のラグビーや文化を体験し、礼儀などを学ぶことを目的にしている。

 交流試合は7人制で行い、佐賀工業高の森千嘉さん(16)が先制トライ。船川陽菜さん(17)や田川結月さん(16)が果敢に攻めてトライし、主将の谷山雅さん(17)もトライゾーンにボールを運んだ。4月に入学したばかりの天本咲弥さん(15)もトライを奪うなど、佐賀工業高が快勝した。

 オーストラリアのチームで主将を務めたデイジー・グッドウィンさん(17)は「普段は12人制なのでボール回しのスピードなどを学べて楽しかった」と汗を拭った。谷山さんは「自分たちらしいラグビーができた。言語に関係なく楽しむことができて最高だった」と白い歯を見せた。

 選手たちは試合後にユニホームや記念品を交換し、交流を深めた。(小部亮介)