昨年の地震で被災した石川県の能登半島で、桜が見頃を迎えている。第三セクター「のと鉄道」能登鹿島駅(穴水町)では、ホームを包みこむように植えられた約100本のソメイヨシノがほぼ満開となり、花見客が列車と桜のコラボレーションを写真に収めていた。
2年ぶりに訪れた同県能登町の女性(79)は「昨年は地震で花見どころではなかったが、今年は見ることができてありがたく感じる。地震に負けずきれいに咲いているのがすごい」と感激した様子だった。
能登鹿島駅には旧国鉄時代に植樹された桜並木がある。「能登さくら駅」の愛称が付けられ、毎年多くの花見客でにぎわう人気スポットとなっている。