産学連携について講演した高知大副学長の石塚悟史氏=佐賀市のガーデンテラス佐賀ホテル&リゾート

 高知大で地域連携に取り組む石塚悟史副学長(農学博士)が26日、佐賀市で講演し、高知で進んでいるスマート農業の取り組みを紹介しながら、「相手を尊重し、長く付き合える関係づくりを」と異分野連携のアドバイスを語った。

 産学官連携で地域課題の解決を目指す佐賀県が「SAGA TSUNAGI(ツナギ)コンベンション」の講師として招いた。

 石塚氏は「人口減が進むのは間違いなく、いかに賢く縮むかが重要」と指摘した。森林率84%で耕地面積が狭い高知県は、施設園芸が盛んで、面積当たりの農業産出額が全国1位。この強みを生かそうと、温湿度や二酸化炭素濃度などハウス内のデータ管理に取り組んだ。ナスやキュウリで「限界収量」を上回ることに成功したという。

 温湿度の管理など「ハウス内の見える化」だけでなく、光合成など「作物の生理・生態の見える化」による合理化にも挑戦している。AIやインターネット技術、ビッグデータを活用し、最適な生産管理モデルを構築、共有する。

 石塚氏は「佐賀県も企業、大学が連携することは意義がある。組織文化は違うから衝突はあると思う。相手を尊重し、理解した上で長い付き合いができる関係づくりをしてほしい」とアドバイスした。(山口貴由)