佐賀県スポーツ推進審議会が25日、県庁で開かれた。国民スポーツ大会後の県の競技力維持や中高生の支援に向けた取り組みに関し、実績がある有望選手で中高生の指導役も担ったスポーツメンターの動向について説明があり、約7割が県内に残ることが示された。
県スポーツ協会所属のメンター80選手のうち、56選手が県内で活動を続ける。これまで通り、自身の競技力向上に加え、中高生への指導に一層力を入れる。32選手がメンターとして活動を続けるほか、16選手は県教育委員会の雇用で「佐賀部活アドバイザー」として県内の中高生の部活動に出向き、指導に当たる。県内企業や会計年度任用職員に雇用された選手もいる。
中高生の育成については、一流指導者の招へいや栄養学や医科学でのサポートなど、SSP競技伴走育成交付金として約9600万円の予算を充てる。
委員からは、中高生に睡眠や食事の大切さを伝える活動や、パラスポーツで健常者やプロアスリートと一緒に楽しめる場を求める声が上がった。(鶴澤弘樹)