世界で核廃絶を訴える「高校生平和大使」の佐賀県派遣委員会は、28代目の大使を募集している。核兵器廃絶を求める署名活動に取り組み、スイスの国連欧州本部を訪問して平和な世界の実現を目指す。
高校生平和大使の佐賀県枠は2012年に創設され、毎年1~2人が就任してきた。署名活動や小中学校での平和の大切さを訴える講演のほか、今年は夏に国連軍縮研究所も訪問し核兵器廃絶の思いを世界に届ける。県内の高校に通い、役割を担う意志と体力がある高校生を求めている。
27代目の平和大使として活動した武雄高2年の吉田光里さんらが24日、県庁で記者会見した。吉田さんは日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞したことに触れ、「高校生平和大使の活動がとても注目されている。これを、核兵器廃絶のきっかけにするんだという意志がある人に応募してほしい」と呼びかけた。
4月29日に佐賀市で選考会を開き、スピーチなどの自己アピールや小論文、面接を実施する。応募は郵送のみで、4月24日必着。問い合わせは県派遣委員会、電話0952(32)2211。(横田千晶)