花柳界で歌い継がれる「春雨」を作詞した小城藩士、柴田花守(はなもり)(1809~90年)をしのぶ「小城春雨まつり」が4月5日、小城市のゆめぷらっと小城で開かれる。
長崎の芸妓衆(げいこし)らが、「春雨の碑」がある小城公園をはじめ、ゆめぷらっと小城の天山ホールで唄や三味線に合わせてさまざまな演目の舞を披露し春を彩る。
「春雨」は、長崎遊学中の花守が料亭「花月」で作詞し、いちずな愛を春の情景にしっとりと重ねて歌い、長崎検番の師匠らが節や振り付けをして全国に広まったという。
春雨まつりは62回目を迎え、担当者は「今年は小城公園の前身となる桜岡公園開設から150年に当たる節目の年。小城にゆかりのあるまつりを楽しんで」と呼びかける。
小城公園でのまつりは観覧無料で、天山ホールはチケット(6千円、飲食代込み)が必要。小城春雨まつり実行委員会事務局は、電話0952(72)7423。(坂本有佐)