佐賀大の学生6人が佐賀県議会を訪問し、県議6人と意見交換した。若者の政治参加や佐賀の魅力をテーマに2班に分かれて意見を出し合い、もっと気軽に政治について話したり、県議と意見交換ができる場を設けたりするなどの意見が出た。
若者の政治参加では、選挙に関して県議が「どうしたら関心を持ってもらえるか」と尋ねた。学生は「選挙を重く捉え、政治もよく知らないのに投票して良いか迷う声をよく聞く」と応じた。佐賀県の魅力について学生から「観光地や特産品のPRにアニメやゲームなどとコラボしているが、単発で終わっている」「交通の便や若者向けの娯楽施設が少ないように感じる」などの意見が出て、議員は「身近な不便や要望を伝えることも立派な政治参加」と耳を傾けた。大学に議員が出向いて、学生と語らう場を設ける案なども出た。
理工学部3年の亀石愛海さんは「もっと気軽に政治について話して良いのだと感じた。友人も誘ってちゃんと投票に行きたい」と話した。経済学部2年の平方堅士郎さんは「政治には硬い印象があったが、議員が学生時代のエピソードなどを織り交ぜながらフランクに聞いてくれて話しやすかった」と振り返った。
意見交換は、若者の政治参加意識を醸成し、発想や視点を県政に生かそうと県議会が企画した。昨年10月は早稲田佐賀高生が県議と意見交換をした。(上田遊知)