武雄市と米国カリフォルニア州・セバストポール市との姉妹都市交流が40周年を迎え15日、式典と今年の訪問団の歓迎会が同市山内町で開かれた。交流は旧山内町時代の1985年から始まり、イラク戦争(2003年)とコロナ禍(20年から3年間)で中止した以外は続いており、両市合わせて約800人の学生が国際交流を経験している。
式典には今年の訪問団33人を含む約200人が参加した。武雄市側の事務局を務める「たけおワールドフレンズ」の大渡幸雄会長が「両市の人たちが『おかえり』『ただいま』と言える関係を40年間続けることができた。これからも世代を超えて交流を続けたい」とあいさつした。
これを受け「セバストポールワールドフレンズ」のベス・ラム会長も「コロナ禍の時もSNSを活用して交流は続いていた。市民同士の交流は世界平和につながる。さらに深めていきたい」と返した。双方で感謝状と記念品を贈り、全米国際姉妹都市協会からは両市に感謝状が贈られた。
会場の山内農村環境改善センターでは、40周年を記念して参加者全員で「友」の人文字を作り写真を撮影した。訪問団は学生16人(引率3人)大人14人で、大人は20日まで学生は23日まで武雄市内のホストファミリー宅で過ごす。同市内や長崎市、有田町を訪ね日本の文化や歴史を体験する。
大人の訪問団として中学生だった1996年以来、29年ぶりに山内町を訪れたダグ・ファイギーさん(43)は「中学校で食べた給食や習字体験、校庭を走り回ったことをなつかしく思い出した。今回は妻を同伴しているので、自分が体験した日本の良さをたくさん伝えたい」と話した。
来年3月は武雄市から訪問団を結成してセバストポール市を訪れ、現地でも40周年記念式典を実施する。(澤登滋)