第31回佐賀県アマチュアゴルフ選手権大会は6月1日に県内17カ所のゴルフ場で予選が行われ、決勝大会は8月23、24日に佐賀市の大和不動カントリー倶楽部、フジカントリークラブ、北山カントリー倶楽部の3会場で開かれる。大会事務局は3月20日から4月20日まで、男女・年代別10部門の参加者を募集する。大会の魅力と、決勝大会の舞台となる各コースの特長を紹介する。(北川尊教、鶴澤弘樹)
大和不動カントリー倶楽部 短いホール、より正確性を

今年開場30周年の大和不動カントリー倶楽部(佐賀市大和町)は、晴れた日には有明海や長崎県の雲仙普賢岳を望む。6663ヤードで各ホールとも距離は短く、より正確なショットが求められる。
丘陵にあるコースのため、全てのホールで風を計算して打力を調整することがポイントになる。グリーンが広いホールが多く、パットの出来も問われそう。難所はS字のロングコースの2番で、グリーン近くまでOBゾーンが迫り、一打のミスが命取りに。慎重なコース取りで攻めたい。
打ち下ろしのロングホールの10番は2オンも可能で、戦略的に攻めることが必要になる。最終18番は2段グリーン。アプローチショットはピンがある面に一発で乗せたい。
江頭正次郎支配人は「最終18番で順位が大きく変わる可能性もある。最後まで全力を尽くして」とエールを送る。(江頭正次郎支配人)
フジカントリークラブ 山中に開けた開放感魅力

1988年に開場したフジカントリークラブ(佐賀市富士町)は、山中に開けた開放感が魅力的なコース。土井崇支配人は「見晴らしがよく打ちやすいことに油断せずにプレーしてほしい」と呼びかける。
大きな打ち上げ、打ち下ろしはショートのみで、ほとんどが緩やか。直線的なアウトに対し、インは谷や池など変化がある。難関は8番と16番。8番は左に上がり、16番は右に大きく下がっている。どちらもカーブしピンが見えないため、フェアウエーを保つことが攻略の鍵となる。
10番はティーグラウンド近くに開場当時から大事に育ててきた3本の松が立ちはだかる。ティーショットは選手の腕が試されそうだ。
2年前に種を植えた芝が成長し、グリーンはボールをはじきやすい。想定よりも遠くへ転がることに注意したい。土井支配人は「徹底管理してきた自慢の芝を楽しんで」と笑顔を見せる。(土井崇支配人)
北山カントリー倶楽部 標高400メートル、県内最長コース

佐賀市三瀬村の北山カントリー倶楽部は、脊振山脈に囲まれた標高約400メートルの場所に位置する。
市街地に比べ約3度気温が低く、夏場でも快適にプレーできる雄大なコースは開場から50年間、ゴルファーから親しまれてきた。
平たんで広々としたコースは初心者から上級者まで幅広く楽しめ、7061ヤードは県内最長を誇る。特にアウトは距離が長く、果敢に攻める必要がある。
4番のロングコースは左ドッグレッグとなっており、距離が出せるプレーヤーは林越えのショートカットが狙い目。
インは戦略的なコースが多く、11番は二つの谷超えをする名物ホールだ。14番はフルバックの場合、600ヤードを越える打ち下ろしのロングコースが待ち受ける。
レストランにはレモンステーキやあじフライなど豊富なメニューがそろう。(八波保公支配人)