政府備蓄米を保管している倉庫=2月、埼玉県内

 JAさがは14日、備蓄米の入札に参加、落札したことを明らかにした。2024年産のJAさがの集荷量は作況指数や高温障害による精米時の歩留まり低下などで、前年比で1割強ほど減少している。25年産が出回り始める端境期まで県産米を流通させるため、県内の卸業者からの要望を受けて入札に参加したという。

 入札対象となった備蓄米に県産米は含まれていないが、JAさがの落札で取引先の卸業者が取り扱う米の量が増え、県内での流通量の確保につながることが期待される。備蓄米の落札について、JAさがの幹部は「価格がある程度安定することで消費者のコメ離れによる需要減少を抑制し、今後も農家が安定して生産をできる状況になることを望んでいる」としている。(古賀真理子)