愛知県は14日、今村洋史元衆院議員が院長を務める同県一宮市の「いまむら病院」が、新型コロナウイルス対策の補助金を虚偽申請し、少なくとも約4億5千万円を不正に受給していたと発表した。悪質性が高いとして、交付決定を取り消した。詐欺容疑での刑事告訴も検討する。今村氏は自民党旧安倍派に所属していた。
県は、関連補助金の全額約17億6千万円の返還を病院に求めた。今後、加算金の納付も要求する。今村氏は同日「公金の取り扱いに誠実さと緻密さに欠けるところがあった。速やかに返納する」とのコメントを出した。
昨年11月、会計検査院が約1億6千万円の過大受給を指摘し、県が調査していた。