佐賀県教育委員会は2025年度から、市町立の中学校1年生に1クラス35人以下の少人数学級を導入する。県内は国に先駆けて小学校全学年で導入済みで、今後は中学に広げる。教職員課は「少人数によって一人一人に関わる時間が増える。よりきめ細かな指導に取り組みたい」と語る。

 国は学級編成を35人以下とする義務教育標準法の改正に合わせ、小学1年から段階的に少人数編成に取り組んでいる。県は国の取り組みを1年前倒しし、24年度までに小学校全学年で少人数学級を導入。中学1年には学年担当の教員を1人増やすチームティーチング(TT)か少人数学級の選択制を取り入れてきた。

 県教委は25年度から中学1年で少人数学級を導入するほか、中学2年はTTとの選択制とする。学級数の増加に伴って中学1年で22人、中2で21人の教員増を見込み、当初予算案に人件費3億3060万円を計上した。