会員らの作品と源氏物語絵巻のレプリカが並ぶ会場=佐賀市の県立美術館

 かな書道を研究する「蒼松会」(大橋永佳理事長、50人)の展覧会が、佐賀市の県立美術館で開かれている。源氏物語に登場する和歌をしたためた作品や源氏物語絵巻のレプリカを並べ、かなの魅力を伝える。16日まで。

 会員の作品は、細字と散らしの技法で典雅な雰囲気を表現する。源氏物語絵巻のレプリカ54帖と、愛らしいひな人形も展示して平安時代のムードを演出する。

 「昭和の三筆」と呼ばれる日比野五鳳や古筆の臨書を出展し、日頃の研さんや時代ごとのかなの変遷を見せる。常任理事の右寺佳代さん(佐賀市)や森田瑞華さん(嬉野市)ら20人の大作も並ぶ。

 大橋理事長は「世界で今も戦火が絶えない中で、ゆっくりと文化を楽しめる平和のありがたさを痛感している」と話す。午前9時半~午後6時(最終日は同4時まで)。入場無料。(花木芙美)