大阪市で14日から始まる「第20回大阪アジアン映画祭」で、東日本大震災後の岩手県陸前高田市を舞台に、姉妹の絆を描く日本とフィリピンの合作映画「この場所」が上映される。
曽我満寿美プロデューサーによると、フィリピン人監督のハイメ・パセナ2世さんは震災後、陸前高田市を複数回訪れ、復興に向けた人々の力強さに触れた。そして映画をこの地で撮ろうと決めた。
物語では、フィリピンから日本に移住した父の葬儀をきっかけに出会う国籍の違う異母姉妹が、新たな絆を築いていく。その過程を、震災で傷つく中から復興へ向かう人々とシンクロさせるように描く。
映画祭で「この場所」は14、20日に上映する。