私(わたし)たちが日ごろ使っているお金と仲良くなるために、お金の役(やく)割(わり)についてみてみましょう。
お金には、三つの役割と機能(きのう)があります。
一つめは、モノやサービスの「交換(こうかん)機能」です。もしお金がないと、物々交換(ぶつぶつこうかん)をしなければなりません。あなたが持っているモノとあなたが欲(ほ)しいモノを交換してくれる相手を探(さが)すのはとても大変です。お金は、同じ価値(かち)のものと交換するという役割を果たしています。
二つめは、モノやサービスの価値を測(はか)る「価値の尺度(しゃくど)機能」です。お店で売られているモノやサービスには、値段(ねだん)がついています。物々交換では、モノの価値を比(くら)べるのが大変です。お金がモノやサービスの価値を決めるものさしになっています。
三つめは、「価値の保存(ほぞん)機能」です。お金は今使わずに、お財布(さいふ)に入れておいたり、銀行などに預(あず)けて、将来(しょうらい)のために蓄(たくわ)えておくことができます。
そして、将来に向けたお金の蓄え方には、銀行などに預ける「貯蓄(ちょちく)」のほかに、会社の株式(かぶしき)や債券(さいけん)などを買って長い時間をかけてお金を増(ふ)やしていく「投資(とうし)」もあります。私たちが投資したお金は、市場(しじょう)を通じて政府(せいふ)や企業(きぎょう)が活動するための資金(しきん)として使われます。その結果、私たちの生活が便利になったり、より良(い)いモノやサービスが提供(ていきょう)されたりするようになるなど、投資を通じて、私たちの社会全体が活発になることにもつながっています。
(佐賀財務事務所総務課)