山林火災への募金を呼びかける宮城県人会さがの富田万里代表(左)と、寄付をして日本酒を受け取った堀茜さん(中央)、茂さん=佐賀市の佐嘉神社西駐車場

募金箱と「天吹 復興応援酒 絆伝心」=佐賀市の佐嘉神社西駐車場

 岩手県大船渡市の大規模山林火災の被災地を支援する募金活動が、佐賀市で8日に始まったハンドメイドフェア「さが*ひな市」で行われている。東日本大震災後から東北の支援を継続してきた佐賀県民らが立ち上がり、2千円以上募金をした人には復興を応援して造り続けている日本酒を贈っている。9日まで。

 募金を呼びかけているのは、震災後から支援を続けている「絆伝心プロジェクト」と、佐賀で暮らす宮城県出身者でつくる「宮城県人会さが」。佐嘉神社西駐車場で開かれているイベントの同県人会のブースで午前10時から午後4時まで受け付けている。

 贈っている日本酒は「天吹 復興応援酒 絆伝心」。宮城産米を使って天吹酒造(みやき町)が震災以降造り続け、売り上げの一部を寄付している。吉野ヶ里町の西村一守さん(76)が同プロジェクトを立ち上げ企画した。

 宮城県人会さがの富田万里代表(61)は「大船渡市は津波被害もあり、今回の山火事でも被害を受けた。被災地と佐賀県の交流で造ったお酒をきっかけに、佐賀からの応援の気持ちを届けたい」と話す。

 募金をして日本酒を受け取った佐賀市の堀茂さん(45)は「支援したい気持ちが一番。少しでも協力して復興の力になれれば」と笑顔を見せた。(秋根紗香)