佐賀県は5日、鹿島市と連携して取り組んでいるJR肥前鹿島駅の周辺整備事業が、総事業費53億円超の大型事業になると明らかにした。新駅舎を2027年度にオープンし、29年度にエリア全体の整備完了を目指す。スローツーリズムの拠点として「沿線えきやど」と銘打ち、新たな地域周遊の仕掛けづくりにチャレンジする。

 25年度中に新駅舎の工事に着手する。1930年に建設された駅舎の「復原」は28年度中。改札機能は新駅舎に設け、飲食や物販スペースを設ける。復原駅舎にはバス・タクシーの待合や物販などを置く。

 県の事業費は新駅舎整備に28億9千万円、復原駅舎に4億1千万円、ロータリーに12億円の計45億円を見込む。鹿島市は駅前広場整備などに8億2千万円。