食と子どもの環境をテーマに議論した研修会=佐賀市のホテルマリターレ創世佐賀

県法人会連合会女性部会の枝吉眞喜子会長(右から4人目)やメンバーらが持参した日用品や食べ物をフードバンクさがに贈呈した=佐賀市のホテルマリターレ創世佐賀

食をテーマに講演が行われた県法人会連合会女性部会研修会の会場=佐賀市のホテルマリターレ創世佐賀

 佐賀県法人会連合会女性部会(枝吉眞喜子会長)はこのほど、子どもの食の環境をテーマにした研修会を佐賀市で開いた。暮らしに困る家庭などをサポートする団体の代表者らが、子どもたちが満足に食事を取れない実態があることを紹介し、こうした家庭を的確に支援するための取り組みを議論した。

 県スクールソーシャルワーカースーパーバイザーの寺本葉子さん、ひとり親家庭などを支援するスマイルキッズ(佐賀市)の福島めぐみ代表、NPO法人フードバンクさが(同市)の干潟由美子理事長らが登壇した。

 寺本さんは「多くの子どもたちが大人の温かい支援の手を求めている」と指摘し、福島さんは「炊飯器がない家が米をもらっても困る。家庭の事情に合わせた支援が重要」と述べた。こうした現状を受け、干潟さんは「子ども食堂やフードパントリーなどへの食品の提供を増やし、食育につなげたい」と語った。

 部会員ら約50人が参加し、各自が日用品や食べ物を持ち寄ってフードバンクさがに贈呈した。(坂本有佐)