武雄市(たけおし)の佐賀(さが)県立宇宙(うちゅう)科学館で、宇宙食の試食会がありました。国際(こくさい)宇宙ステーションの機器を再現(さいげん)し、宇宙飛行士(ひこうし)が実際(じっさい)に食べるメニューを科学館クラブ会員の小学生や、同市内の観光業関係者が味わいました。クラブ会員の中から希望者7人が試食会を取材し、新聞を発行しました。

 7人の「こども記者」は試食した人たちに感想を聞きました。親子で参加したお母さんからは「メニューがロシア語や英語で書かれているので、分かる単語を探(さが)して食べるものを決めた」、子どもからは「わかめスープがおいしかった」などの感想を聞き、メモを取っていました。

 試食会を企画(きかく)した担当(たんとう)者に目的やイベントを通じて知ってほしいことを聞いたり、おいしそうに食べる人の表情(ひょうじょう)を写真に収(おさ)めました。記事の執筆(しっぴつ)は、科学館広報(こうほう)担当で元新聞記者の山田幸徳(ゆきのり)さんが指導(しどう)。山田さんは記事をうまく書くよりも「事実を正確(せいかく)に押(お)さえることが重要」とアドバイスを送りました。

 記事は「ゆめぎんが通信・号外」として発行されました。A3判(ばん)サイズのカラー紙面には、こども記者の記事と写真に、“おいしさ知ってほしい”や“宇宙のこと伝えたい”などの見出しが躍(おど)り、楽しく読むことができます。通信の号外は科学館で希望者に配布(はいふ)しています。(澤登滋)

ゆめぎんが通信の表面
ゆめぎんが通信の裏面
取材メモを参考に記事を書く「こども記者」
試食会のスタッフに取材する「こども記者」