吉野ヶ里町は28日、総額163億1971万円の2025年度一般会計当初予算を発表した。前年度当初比44・4%増で、26年度開庁予定の統合庁舎の工事本格化で、過去最大となった。3日開会の定例町議会に提出する。
主な事業は、統合庁舎の整備事業費に32億462万円、中央公民館と東脊振公民館を建て替えて整備する防災機能付き多用途コミュニティセンターの実施計画策定委託料に1574万円、アスレチック施設「フォレストアドベンチャー」に、ハーネスを着けずに子どもも遊べるコースの新設工事に3999万円など。
歳入は、町税が前年度当初比7・3%増の24億2609万円、地方交付税は3・1%減の21億3427万円、国庫支出金は31・5%増の16億5493万円。自主財源比率は2ポイント増の55・5%。ふるさと納税寄付額は10億円増の30億円。
町債発行額は、統合庁舎建設に充てる合併特例事業債の追加発行などで前年度当初の約6・2倍となる17億5480万円。25年度末の町債残高は77億6219万円で、基金残高は105億150万円を見込む。(樋口絢乃)