十歳は、私にとって特別です。なぜなら少し大人に近づいた気がするから。それに、姉が二年前に読んでいたこの本を、やっと読める歳になったからです。ドキドキしながら開いてみると、小さな文字がぎっしりと並んでいて、最後まで読めるかどうか不安になりました。でも日野原先生は、私の前に座って優しく語りかけてくださっているようでした。たまに「君はどう思う?」とか、「へぇ、すごいね」とほめて下さったりして、あっという間に読み終えることができました。
その中で三つのことが印象に残っています。
十歳は、私にとって特別です。なぜなら少し大人に近づいた気がするから。それに、姉が二年前に読んでいたこの本を、やっと読める歳になったからです。ドキドキしながら開いてみると、小さな文字がぎっしりと並んでいて、最後まで読めるかどうか不安になりました。でも日野原先生は、私の前に座って優しく語りかけてくださっているようでした。たまに「君はどう思う?」とか、「へぇ、すごいね」とほめて下さったりして、あっという間に読み終えることができました。
その中で三つのことが印象に残っています。