地元産のノリを児童代表(前列)に贈った県有明海漁協鹿島市支所のメンバー=同市の浜小

 佐賀県有明海漁協鹿島市支所は26日、鹿島沖の有明海で育てた一番摘みのノリを市内全ての小中学校に贈った。地元のノリのおいしさを子どもたちに伝えようと、24年連続で取り組んだ。

 小中学校を代表し浜小で贈呈式があり、同支所の中島龍運営委員長やノリ生産者ら7人が焼きノリのパックを段ボールで手渡した。代表で受け取った6年の峰松萌衣(めい)さん、山口真秀さん、原田瑛瑠(えいる)さんはノリが大好きでよく食べると話し、「おにぎりに巻いておいしくいただきます」と感謝した。

 一番摘みのノリは柔らかく、風味と口溶けが良いのが特徴。栄養塩不足の影響でノリの生育は昨季以上に厳しく、中島委員長は「品質の良いものは少なかったが、子どもたちにふるさとのノリを食べてほしいと願って届けた」と話していた。9校に計2700パックを贈った。(市原康史)