「きらら」を運営するNPO法人のいちご会の大瀧美奈子さん(左)、真由さん=伊万里市立花町

 伊万里市は27日、学校や家庭での生活に不安を抱える子どもを支援する「子ども第三の居場所きらら」を立花町に開設する。安心して過ごせる場所を提供しながら、学習支援や生活習慣の改善に取り組み、自立を手助けする。

 市内在住の18歳未満が対象で、定員は20人。平日の午前9時から午後6時まで利用でき、事前登録が必要になる。料金は無料。運営を、子ども食堂や学校制服のリサイクルにも取り組む市内のNPO法人のいちご会に委託する。

 建物は、昨年3月に閉所した市の児童発達支援施設を改修した。平屋建て300平方メートルに学習室やプレイルーム、台所、浴室などがあり、スタッフは2人以上常駐する。開設経費と今後3年間の運営費計9560万円については、同様の施設を全国に広げる活動をしているB&G財団(東京都)から助成を受けた。

 施設長を務める大瀧美奈子さん(63)は「子どもが楽しく過ごし、次の一歩を踏み出せる場所にしたい」と話す。問い合わせは市こども家庭センター、電話0955(23)2183。(青木宏文)