佐賀県警は25日、2025年度の組織改編を発表した。警察官採用試験の競争倍率の低下傾向などを受け、人材確保を進める「人材育成課」を新設する。
昨年の採用試験の競争倍率は3・7倍で、20年(5・9倍)と比べて2・2ポイント減少している。人材育成課は15人体制となる。積極的な採用活動を行って受験者数を増やすとともに、複雑化する治安情勢に対応できる人材を確保していく。
他の組織改編では、サイバー犯罪対策課が4人増え、30人体制となる。組織犯罪対策課は5人増員し、特殊詐欺の捜査や匿名・流動型犯罪グループによる犯罪の捜査を強化する。警備1課には「外事・国際テロリズム対策室」を設ける。
佐賀県開催の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会が終了したのに伴い、45人体制の警衛警備対策課を廃止する。警務課に総合事務室とデジタル化推進室を新設し、事務の効率化を図る。(丸山美陽)