パズル合わせゲームを楽しむ参加者=武雄市役所©SEGA

エキシビションとしてお年寄りと小学生の対戦もあった=武雄市役所

町内対抗でゲームをプレーし、盛り上がる参加者=武雄市役所

 介護予防を目的に「シルバーeスポーツ教室」に取り組む武雄市は24日、お年寄りによるeスポーツの町内対抗戦を市役所で開いた。9町から60~80代の36人が参加し、パズル合わせと音に合わせてリズムを取る2種類のゲームで腕前を競った。

 1町4人でチームを作って2人のペアを組み、パズル合わせのゲームと、リズムを取りながら太鼓を演奏するゲームで対戦した。地域の教室でゲームを楽しんだ経験者も多く、コントローラーを巧みに操って客席から大きな拍手が送られた。エキシビションとしてお年寄りと小学生も対戦した。

 パズル合わせゲームで優勝した若木町の川久保隆さん(76)、京子さん(72)夫妻は「他の人がやる姿を見てこつをつかめた。地域の人たちともゲームを楽しみたい」と笑顔を見せ、リズムゲームで1位になった橘町の古川正幸さん(74)、津代子さん(74)夫妻は「リズムを合わせるのは得意なので優勝できてうれしい。たくさんの応援も励みになった」と喜んだ。

 教室は昨年5月にスタートし、各町の公民館で月1回程度開催。脳機能の活性化に加え、地域でコミュニケーションを深める効果も期待されている。4月以降は各町の地域包括ケアシステム拠点にもゲーム機器を置き、シルバーeスポーツの普及に力を入れる。(澤登滋)