リーグ戦で選手の状態をチェックするレットル佐賀の藤征光トレーナー(右)=佐賀市のSAGAプラザ

 ハンドボール・リーグH男子のトヨタ紡織九州レッドトルネードSAGA(レットル佐賀)のトレーナー藤征光(とうまさみつ)さん(49)=百武整形外科・スポーツクリニック=が、1月にノルウェーなどで行われた男子世界選手権の日本代表に帯同した。合宿から約1カ月半にわたって全18選手の体調把握とケアに務め、チームは離脱者を出さずに7試合を戦い終えた。

 レットルから中田航太選手、山口直輝選手が代表に選ばれ、「これからさらに代表で活躍する選手が増える。代表レベルの知識や技術を身に付けたい」と公募されたトレーナーに応募した。チームからは初めて選出され、国内合宿とポーランド遠征を経てノルウェー入りした。

 大会では練習や試合前後のケアに加え、肉離れやねんざなどを起こした選手のリハビリも担当。約5年間レットルの全試合に帯同してきた経験を生かし、負傷者が復帰するタイミングを見極めた。試合で足首を痛めた中田選手も最終戦でコートに立った。

 岩本真典監督と同時期にレットルに加入し、チームの成長とともに歩んできた。リーグ戦の順位は1シーズン目の6位から昨シーズンは4位に上昇。現在、2シーズン連続のプレーオフ進出へ好位置につけており、「代表での経験を生かして常に最先端の処置にアンテナを張り、選手が最大限活躍できるよう支えたい」と意気込む。(鶴澤弘樹)