武雄市は20日、男性の育休取得を促進するため、男性従業員の育児休業などの取得に取り組む事業所に奨励金を交付すると発表した。同市内の事業所を対象に最大10万円を支給する。事業費200万円を2025年度当初予算案に計上し、3月3日開会予定の定例市議会に提案する。

 奨励金は、連続して5日以上休暇を取得する場合や、短時間又はフレックスタイムでの勤務を1カ月以上続けた場合などに5万円を交付する。交付を希望する事業所は、市が主催する男女共同参画支援のワークショップに参加することが申請条件となる。

 市男女参画・市民協働課によると、21年度に市内事業所を対象に男性従業員の育休取得状況を調査した結果、男性従業員の育休取得実績がある事業所が全体の16%にとどまっており、対策を急いでいた。奨励金は、育休をサポートする他の従業員の手当などでの活用を想定している。

 会見で小松政市長は「男性が育休を取りやすい職場環境をつくることで、女性から選ばれるまちになることを目指したい」と説明した。(澤登滋)