タクシー事業者の合同説明会で、タクシーに体験乗車する参加者(運転席)=唐津市原のボートレースからつ

 唐津市は20日、市内のタクシー運転手不足の解消のため、タクシー業者を集めた合同説明会を同市原のボートレースからつで開いた。地元事業者の意向をくんで初めて開催した。

 運転手不足は全国的な課題。九州運輸局佐賀運輸支局と業界団体が佐賀市内で合同説明会を2023年から3回開催しているが、佐賀市から距離がある唐津市内の事業者や希望者は参加しにくい状況があった。今回は唐津市内を営業区域にしている6事業者のうち4事業者が参加した。

 転職して運転手になる人が多いこともあって、夕方の時間帯に開催。事業者は、来場者にタクシーの運転に必要な普通二種免許を取得する支援制度、勤務時間や給料といった条件面などを説明した。ボートレースからつの駐車場の広さを利用し、体験試乗もあった。

 昭和自動車タクシー事業部の佐伯善之係長は「佐賀市の説明会に3回参加したが、ブースに来る人自体が少なかった。定期的に開催して認知度を上げ、多くの人に来てもらえるようになれば」と話した。(宮﨑勝)