クラウドファンディングを活用した事業づくりについて話した林康紀さん(左)と田川佳織さん(中央)=玄海町の唐津青翔高

 唐津市、玄海町の上場地区の活性化について考える「うわば共創会議」がこのほど、玄海町の唐津青翔高で開かれた。呼子町の観光や文化の継承に関わる2人をゲストに招き、約30人がクラウドファンディング(CF)を活用したまちづくりを学んだ。

 カフェを併設する宿泊施設「百と十」を営む林康紀さん(52)は、開業に向けて明治時代の町屋3棟を改修する費用をCFで募集した。林さんはCFの効果について「呼子の魅力を発信する広報としての意味合いも大きかった」と語った。

 和紙で作られた親子鯨の山車が町内を巡行する「呼子くんち」の継続的な開催に向け、昨年8~9月に2度目のCFを実施した呼子くんち実行委員会の田川佳織さん(60)は「CFを実施する目的や熱量をこまめに情報発信して伝えることが大切」と助言した。

 会議は玄海町みんなの地域商社が、地域活性化に向けた取り組みに生かそうと企画。2市町の飲食、宿泊業などの従事者が参加した。(松岡蒼大)