植木吉美さん(左)からパーソナルカラーの診断を受ける生徒=佐賀市の佐賀商業高

パーソナルカラーについての特別授業を受ける3年生

 卒業を控えた佐賀商業高の3年生が10日、自分に似合う色「パーソナルカラー」を新生活に役立てるための特別授業を受けた。魅力的な社会人や学生になるために、色を通して今の自分を見つめ直した。

 佐賀市のパーソナルスタイリスト・植木吉美さん(47)が講師を務めた。パーソナルカラーは瞳や肌の色などから導き、どの人もブルーベースとイエローベースの2種類に分類できるという。植木さんは「日焼けで赤くなりやすい人はブルー、定着しやすい人はイエロー」と見分けるこつを紹介した。

 「コミュニケーションでは視覚情報が55パーセントの割合で影響する。社会人は人から評価されるもの」と外見の大切さに触れ、「パーソナルカラーを取り入れれば第一印象が良くなる。色を味方に付けて」とアドバイスした。

 約230人が受講し、植木さんは代表の生徒の顔の下にカラフルな布を当てながら、それぞれのパーソナルカラーを診断。生徒は興味津々の様子で結果を予想し合った。県外の大学に進学する田口夢逢(むあ)さんは「似合う色だとパッと顔が明るく見えた。メークや洋服選びの参考にしたい」と笑顔を見せた。

 3年生はこの日、卒業式前の最後の登校日だった。植木さんは「似合う色を身に着け、楽しい社会生活を」とエールを送った。(清川千穂)