嬉野市の入湯税について協議している市入湯税等検討委員会は17日、宿泊客1人1泊当たりの税額を現在の150円から250円へ引き上げるよう求める報告書を市に提出した。観光振興を目的とした財源の確保が狙い。28日開会予定の定例市議会の議決を経て、早ければ今年10月に引き上げられる。

 報告書では、入湯を伴う日帰り客も50円引き上げて100円とするよう提案した。報告書通り引き上げた場合、入湯税収は年間4765万円程度の増額が見込めるとした。

 検討委の山口剛委員長から報告書を受け取った村上大祐市長は「持続可能な観光地づくりのための財源としたい。導入時期は今年10月を想定しており、遅くとも26年4月からの実施を目指したい」と述べた。