卒業アートに取り組んだ児童と冨永ボンドさん=神埼市の神埼小

 神埼小(神埼市)の6年生約100人がこのほど、「ボンドアート」で知られる画家の冨永ボンドさん(41)と一緒にアート制作に取り組んだ。木の板に自由に絵を描き、卒業前に学校生活の思い出をつくった。

 冨永さんは「アートに失敗はない。自由に楽しんで」とアドバイス。児童は花や得意なスポーツの絵などを描き、色の境目を黒色のボンドで縁取って仕上げた。ピンクや黄色など6色を使い、20個の花で板を埋めた谷七海さんは「ボンドが柔らかくて扱いが難しかったけど、はみ出さないように慎重になぞった」と話した。

 完成後、冨永さんは児童たちに「上手に描けなかった人もいるかもしれないが、失敗ではなく思い出そのもの。5年後、10年後に作品を見返して、今日のことを思い返してほしい」と語りかけた。(樋口絢乃)