全日本高校書道コンクールの団体賞で最優秀校に輝いた佐賀北高の書道部=佐賀市の同校

 第29回全日本高校書道コンクール(全日本書道教育振興協会主催)で、佐賀北高(佐賀市)が団体賞の最優秀校に輝いた。過去最多となる30点の大賞(部門賞)を獲得し、6連覇を果たした。

 コンクールには44都道府県の291校から1万1958点の作品が集まった。同校からは1~3年の書道部員と書道選択の生徒105人が参加した。

 大賞60点のうち、同校は半紙24点と画仙紙6点の計30点を受賞する圧倒的な成績で、通算28度目の日本一に輝いた。顧問の田中昌代教諭は「作者や時代背景を丹念に調べ、古典について理解を深めていた」と生徒の努力をたたえた。

 3年の古賀美々子さんは、半紙4点と画仙紙1点で大賞を受けた。画仙紙の大賞「鄭羲下碑(ていぎかひ)賞」は2年連続の受賞となり、「大好きな作品。これだけは絶対取りたいと思っていた」と出来栄えに胸を張った。

 半紙4点で大賞を受けた3年の横尾陽菜実(ひなみ)さんは「みんなで頑張ってきたので信じていたけど、発表前は心臓がばくばくした。本当に良かった」とほっとした笑顔を見せた。

 優秀校には、県内から小城高、佐賀東高、鹿島高が選ばれた。(花木芙美)