「やっと成し遂げた」。65年続く県内一周駅伝大会に「13連覇」という新たな歴史を刻んだ小城市チームの野田正一郎監督(59)は、優勝が決まってほっと胸をなで下ろした。笑顔の選手たちに「胴上げするぞ」と囲まれ、3度宙に舞った。

 小城郡チームだった1986年の第26回大会から、選手や監督として40大会連続出場となった野田監督。かつては常に下位争いを続けていたチームで、「繰り上げスタートが一つもなくてみんなで喜び、チームメートが新人賞を取ったときもうれしかった」という。