小松政武雄市長(右)に新会長就任を報告する野中拓さん(左)と前会長の江口勝美さん=市役所

 武雄陶芸協会の新会長にひらく窯(武雄市東川登町)の野中拓さん(70)が就任し、このほど小松政市長に会長交代を報告した。1969年の創設以来、小山路窯(同町)の江口勝美さん(89)が会長を務めてきたが、卒寿を迎えるのを機に後進に譲ることにした。

 2人で市役所を訪れ、野中さんが「諸先輩の力を借りて、次世代を担う若い人を集め武雄の陶芸を活性化したい」と抱負を述べた。江口さんは「デザインから、成形、絵付け、窯たきまで一人でやる作家の育成に力を注いできた。その方針は続けたい」と話した。

 同協会は武雄、嬉野両市の陶芸家7人が所属し定期的に作品展を開いている。小松市長は「新しい人が参加して、さらに発展することを期待する」と激励した。(澤登滋)