高校生に税に関するクイズを出す佐賀大経済学部の学生たち=小城市の牛津高

 若い世代に財政や税制に興味を持ってもらうための租税教室がこのほど、小城市の牛津高で開かれた。佐賀大経済学部の学生4人が講師として参加し、高校生たちが楽しめるようにクイズ形式で税について説明した。

 角田幸太郎教授のゼミで会計学を学ぶ2年生4人が、佐賀税務署のインターンシップに参加して税に興味を持ったことから、高校での授業を提案した。

 教室では、税務署の職員が税の種類や使い道などの基礎知識を説明した。学生たちは事前に世界の珍しい税金について自分たちで調べ、「韓国で課税対象となっている美容法は」「南アフリカでプラスチック税が適用される品目は」などと4択形式で出題。高校生たちは一喜一憂しながら答え合わせをしていた。

 松田理那さんは「問題作りに苦戦したので高校生に喜んでもらえるか不安だったが、予想以上の反応でうれしかった」。澤田昇英さんは「年齢の近い大学生が話すことで、税を身近なものと捉えてくれたのでは。私自身も税についての理解が深まり、学びの大切さを再認識できた」と話した。(古川浩司)