一緒にたすきをつなぐはずだった弟の思いを背負って走る高校生ランナーがいる。16日の県内一周駅伝で唐津・玄海チームの30区を走る唐津南高2年の平川椿(つばき)さん(17)。弟の海青中3年遼眞(はるま)さん(14)は1月、練習中に大けがをし、初出場がかなわなかった。父のサポートも得ながら「弟の分まで」と“家族の力”で走り抜く。

 椿さんが小学5年、遼眞さんが小学3年の頃、「打上かけっこクラブ」で陸上を始めた。2人の中学に陸上部はなく、椿さんは卓球に励んだ後、「駅伝に挑戦したい」と高校から陸上を再開した。