1点リードで迎えた後半残り10秒。勝利を決定づける強烈なシュートを相手ゴールにたたき込むと、誇らしげに右手を掲げた。レットル佐賀は、首位の豊田合成を32-30で撃破。前節からチームに加入した22歳の所凌央は、この日チーム最多の10得点を挙げ、「大きな声援がうれしかった。最高です」と喜んだ。
「初めてのホームゲームでスタートは緊張した」と話しながらも、昨季までリーグ4連覇中の王者・豊田合成を相手に一歩も引かなかった。前半15分。この日最初のゴールを決めると、「観客の大きな声援で落ち着けた」。左サイドから持ち味の鋭いステップで相手の守備を切り裂くと、見上げるようなハイジャンプから次々とゴールを量産した。