8年連続2位と王者小城市に一歩及ばなかった佐賀市は、2日目の後半に勝負に出た。中島阿廉と北村宙夢の戸上電機製作所所属の2人が、そろって区間新。気持ちのこもったリレーで先頭に立った。北村は「負けてばかりではいられない」と汗を拭った。

 今大会で引退を決めていた中島は16区(8・3キロ)で再スタートの号砲が鳴ると、一気に先頭に立ち、3キロ付近で早々と一人旅。渾身(こんしん)のラストランで24分49秒の区間新を樹立した。後を受けた北村は「阿廉の気持ちが十二分に伝わってきた」と、起伏のある17区(7・9キロ)を22分42秒で駆け抜けた。