上峰町議会は定例町議会初日の14日、23億7800万円を減額する2024年度一般会計補正予算案を全会一致で可決した。議案審議では、ふるさと納税が大幅減額となることで施策への影響を懸念する声が上がったが、武広勇平町長は、ふるさと納税寄付金を活用した事業は寄付状況に応じて事業を進めているなどとし、寄付減による影響を否定した。
大幅な減額補正の主な要因は、当初予算で40億円と見込んでいたふるさと納税寄付金を20億円に減額したため。寄付の減額による事業への影響に関する質問に、武広町長は「寄付金に財政が左右されない仕組みを構えている」と答弁。「国の交付金や寄付の状況に応じて(歳出を)控える部分は控えるなど、常にバランスを取っているので事業に影響ない」と強調した。
大型商業施設の跡地一帯で進む中心市街地再開発事業「つばきまちづくりプロジェクトCGF」で4億1550万円を減額したことに対して、進捗(しんちょく)への影響を懸念する声も出た。武広町長は「22年、23年度に目標を大きく上回る寄付額を得られた。町民のニーズに応えた環境拠点作りを進めており、影響はない」と述べた。(井手一希)